南山洞石塔

東南山の花郎(화랑:ファラン)教育院の近くにある。二つの塔が立っている。二つの塔が立てるとき、普通は同じ形式で建てるが、ここのものは東西で異なっている。西の塔は新羅の8世紀後半の典型的な三層石塔で、基壇には仏の国を護る八部神衆が浮き彫りにされている。

それに対して、東の塔は屋根全体がレンガを積み上げたような塔の作りをしている。模磚石塔と呼ぶ。模磚塔は石を磚(レンガ)のように積み上げる塔で、慶州では芬皇寺の塔がよく知られている。その磚塔自体を石で作ったものが模磚石塔である。慶州では西岳洞(서악동:ソアクトン)にもう一基ある。

模磚石塔は基壇も独特で8個の大きな石を組んで基壇としている。しかも、それがきれいな「田」の字形になっていないところに特徴があるが、これは西岳洞のものも同じである。

南山洞石塔の近くの池は、王の命について予言をした伝説の池、「書出池(서출지:ソチュルジ)」がある。

西塔 東塔(模磚石塔) 書出池(夏は蓮で覆われている)

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