三陵渓磨崖大菩薩

三陵渓(삼능계:サムヌンゲ)の中で最も大きな磨崖仏である。南山全体でもこれだけの大きさのものは少ない。線刻六尊仏から小1時間、かなり急な階段状の道を上ったところにある。途中上禅庵(상선암:サンソナム)という庵があって、わき水が飲めるようになっている。

上禅庵から5分ほど、三陵渓の一番奥まで登る。仏像の前は拝礼できるよう平場が作られていて、靴を脱がなければならない。

新羅時代末期の作品である。このころになると大型の仏像が増えてくる一方、彫り方などが稚拙になってくる。ここの大菩薩もそうで、下から見ると立体像に見えるのだが、よくみると立体部分は肩の線から頭にかけてで、胴体部分は線刻になっている。この大菩薩から頂上に向かっての道は、花崗岩むき出しの崖沿いに上っていく。なお、上禅庵の脇にも仏像の破片が転がっている。

全体のようす 拝礼中 相思岩から見る(矢印)。平野後方が慶州

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