三陵渓石仏座像

線刻六尊仏から谷づたいに15分ほど上った崖上にある。六尊仏からの道はかなり険しい。新羅後半の作品である。新羅の石仏は朝鮮王朝時代の廃仏政策の影響で首が落とされたものが多いが、ここのものは頭が残っている。ただ、顔の下半分は欠けてしまい、のちにコンクリートで修復したので、面長のバランスの悪い形になっている。

元々は光背もあり、戦前の写真には立派な姿で映っているものもあるが、今は後ろに落ちて割れている。


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