生月カトリック教会(山田教会)

天主堂

生月カトリック教会は山田の集落の中にある。信仰は集落ごとに行わ れ、互いの集落同士の交流は無かった。従って、中世以来のキリスト教の基本形は維持しつつも、集落ごとに祀りのあり方などが異なっているという。山田もそ のような集落であった。幕末、明治に西洋宣教師によって、このような集団の存在が「発見」され、キリスト教史の大きな事件とされた。このときにカトリック に戻った人たちが「復活キリシタン」といわれる。山田の教会もそのゆな復活キリシタンの教会である。

天主堂は1912年竣工。鉄川与助の 設計による。庭には「生月信者発見90年記念」の記念像と、聖トマス西列聖記念碑がある。聖トマス西は西玄可(ガスパル)の次男であった。1620年頃修 道のためにマニラに渡り、ドミニコ会初の日本人司祭になった。1629年に日本に戻り、布教活動を行ったが、1634年に捉えられて、殺害された。その記 念碑である。




側面 聖トマス西列聖記念碑 生月信者発見90年記念

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