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2014年12月1日
赤山禅院 20141230

研究会の大会のため大阪へ行った帰り、京都で下車。赤山禅院に行く。
大阪では京都線が事故で止まり、振り替え輸送を利用して、
地下鉄で新大阪まで行き、新幹線で京都に向かう。
 
紅葉シーズンでコインロッカーが中々見つからず、やっとのことで一つ確保。
京都駅から地下鉄で国際会議場駅まで行き、5番バスで修学院離宮道入り口へ。
ここから15分ほど歩く。場所は比叡山の麓に当たる。
 
赤山禅院は、円仁慈覚大師の遺言によって作られた。
円仁は入唐求法の旅に出たとき、書類の不備で入国を認められなかった。
そのとき、山東半島先端の石島、赤山法華院を拠点にしていた新羅人商人に助けられた。
 
日本人が入唐するとき、新羅人通訳を連れて行くが、
それは、彼らが山東半島を拠点にして唐側と交渉をしていたからである。
 
円仁は帰国するときにも、ここで新羅商人に助けられた。
そのために、赤山の明神を勧請して祀ることを遺言したのである。
法華院は9月に見ているので、こちらとしても、その神の終着点を見る事になる。
 
赤山禅院は元々赤山明神と言われていた。入り口に明神の鳥居が立ち、
山門には赤山禅院と書かれている。
(禅院なのに)祭神は赤山明神から泰山府君に変わっている。
本殿と拝殿があるが、神社形式ではなく、前後一直線の軸に二塔が独立して建っている。
 
その拝殿には正面に鏡が置かれている。
また、脇の御滝殿では唱えるべき真言が書かれている。
そして、境内の隅には羅漢像が置かれ、石仏には般若心経を書いた前掛けがかけられている。
神仏習合が非常に進んだ場所と言える。
 
「日本の神様も、仏様も、中国の神様も、みな同じ神様ですよ。」と言われたことが印象的だった。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
暗くなってきたので、赤山禅院だけで京都に戻ることにして、
5番バスに乗った。国際会議場ではなく京都駅に向かう。
 
しかし、バスは満員になり、道は大渋滞。
45分の予定のはずが、1時間たっても東山三条。
 
東山三条で係員が乗ってきて、地下鉄に振り替えするから、
京都駅に行く人はそちらを使うように指示が出た。まだ40分以上かかるそうである。
結局、大阪から京都に向かうときも、
バスで京都駅に向かうときも振り替え輸送を使うという、
珍しい体験をした一日となった。

Posted by hajimet at 21:56 | Comments (0)

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