9時45分名古屋発大垣行きに乗り、大垣へ。そこから養老鉄道で養老へ向かう。 養老山地は傾動地塊で、断層線と複合扇状地、濃尾平野が接近しているため、 土地利用などの特色がコンパクトにまとまっていて、、地理ではよく取り上げられる。 発車後、すぐに養老山地が迫ってくる。
.jpg) .jpg) 杭瀬川を渡る。杭瀬川は元の揖斐川本流。後背地が広いことで知られる。 ここで牧田川と合流するが、下流までかなりの距離平行に二条で流れていく。 授業では急流の牧田川が揖斐川にほぼ直角で合流するため、牧田川側が滞水する。 それを避けるために二条にすると教えたが、今回見た限り、川の状態が違いすぎる。 牧田川は上流からの土砂で伏流水状態になっているのに対して、 杭瀬川はつねに水がある。これでは杭瀬川が埋まってしまい、 かえって洪水の危険性が高まる。水の流れと、河床の問題だけではなかった。

養老駅到着。10時50分頃。駅は滝谷を超えるためか勾配を登っていく。 扇端部よりむしろ扇央先端に近い。駅前は集落が形成されているが、 駅から低い方向を見るとそのことはよく分かる。養老の滝だけに瓢箪が名物。
 
 .jpg) 養老の滝から流れ下る滝谷は、この辺では伏流水になっている。 上から流れる土砂が一気に下に流れないように、砂防ダムになっている。
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川の左岸の道を、だらだらと坂を登る。勾配はほぼ一定。20分ほど。 扇頂部で集落が出てきた。わき水、神社、寺も確認。
 
  集落が切れたところで、養老公園に入る。入り口脇、滝谷が伏流水になる点が目に入る。
  公園の駐車場が終わった所に、滝不動がある。ここに「孝者」の「墓」がある。 この辺からが勾配転向点。急に勾配がきつくなり、階段状になる。 滝まで600mだが、15分とある(本当にかかった)。
 
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 .jpg) 到着。

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再び養老駅に向かって下る。勾配転換点まではかなり大きな岩が転がっている。
 勾配転換点で急に小石が登場。切り通しにも同じような大きさの石が 積もっている様子が見える。今度は右岸降りる。下に行くほど、石が小さくなることが印象的。
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.jpg)  扇央部は公園になったり、果樹畑になったり。果樹畑は柿が多かった。あとは栗。
 
.jpg)  養老駅到着。ちょうど12時11分発大垣行きが止まっていた。 列車まで時間があれば、天井川をトンネルでくぐるところや、 扇端部の神社の祭神を調べたかったが、次回に残す。 果樹畑、扇端部分の集落を見ると、もう濃尾平野。
.jpg)  集落も輪中集落に。
 遠くに養老山地と複合扇状地の様子を眺めながら。
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