12月6日 有料道路を天草市へ戻る。今日も蜃気楼が出ていた。遠くに長崎の半島まで見える。
 まずは正覚寺。
 教会(南蛮寺)の跡に建てられた寺。 本堂改修の時に土台にキリシタン墓が使われていることが分かり、 別に堂を建てて祀っている。
 紅葉の横には教会時代に植えられたというナン(南蛮)の木がある。 墓はかまぼこ形、扁平型、自然石型の3つがある。 中には文字の見えるものもある。
 その手前にもいくつか石碑があるが、これらは隠れキリシタン関係のようだ。 三界万霊の碑には「等」が彫られ、上にデウスの象徴太陽が彫られる。
 戒名が中途半端な墓碑の上には富岡の供養塔と同じ種字が彫られる。
 こういうものがいくつもあった。 続いてサンタマリア館。ちなみに、天草四郎上陸点、
 個人経営だが、隠れキリシタン民俗館と言うくらい、その関係の資料は充実している。

 天草、島原だけでなく、平戸の生月島関係のものも展示されていた。
 この横には、「ありあけタコ街道」の碑。酔いどれて寝いているようにも見えます。
 その脇には「有明五多幸」の碑。5つの御利益があるそう。
 この後、天草四郎メモリアル館に立ち寄って熊本へ向かう。 ここで、食事。ウニ丼が美味しかった。 途中の天草五橋。松島付近が本当にきれい。 宇土半島に渡るところは、海流の早さが手に取るように分かった。 熊本空港から羽田へ飛んだ。 キリシタン信仰と隠れキリシタの関係を見ていると、 日本社会での心情を知ることが出来るような気がした。 つまり、日本社会の心情に合わせて、キリスト教が土着化していくということである。 一方で、隠さなければ行けないという気持ちも残っていた。 また、浄土系信仰の強いところだからキリスト教も入りやすかったと言うことも耳にした。 この辺を追究すると、いろいろなことが見えてきそうな気がした。
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