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2006年10月2日
中国東北紀行その1
9月26日から10月1日まで中国東北地方をめぐった。目的は旧満州帝国の遺産と高句麗の遺跡を訪ねるというものだ。

高句麗は中国側で起こった民族で、それが朝鮮半島に拠点を移すため、最初の頃の遺跡は中国側に残されている。行きにくい場所であるが、今回機会に恵まれた。

9月26日、羽田6時50分発関空行きに乗り、関空から大連行きに乗る。発達した低気圧の影響で飛行機は揺れ気味。大連行きは途中まで機内サービスが行えない状態だった。釜山上空からななめに韓国を横切り、黄海を大回りして大連に着陸…のはずが、着陸態勢に入ってから一向に降りない。大連が強い雨で、しかも霧がでているため、旋回して待っていることだった。

空港は日本便、韓国便が多いのだが、どちらの言語もほとんど通じない。しかし簡体字とはいえ、普段使っている漢字表記なので(大分違うには違うが)、文字が自然に目に飛び込んでくる。空港はこぢんまりとした印象を受ける。市内見学に出かける。一番最初に目に飛び込んできたのは、朝鮮料理の店だった。表記からすると朝鮮族だろう。自転車は目にしない。坂が多く使いづらいという説明であった。車は、かなり自由に走り怖い。人もあちらこちらで渡ってくる。

まず大連港へ向かう。眼下に数本埠頭が広がり、ロシアの作った埠頭、日本の作った埠頭がならぶ。満鉄時代の設備も残っている。韓国の仁川への航路もこの埠頭からでる。その後市内中心地へ。中心地は最終日にゆっくり見るので、そこで説明したい。関東州時代の建物の多くが文化財に指定されたりして大事に使われているという印象を受けた。満鉄関係者が住んでいた自宅も残っているが、非常に豊かな生活をしていたことが伺われる。もちろん、あちらこちらに最新の高層ビルも建っている。

食事で青島ビールが出る。日本のビールより少し薄い感じがした。この後、各地で地元のビールが出て、味を楽しむ。

食後大連空港より長春空港へ向かう。手続き場では
  説普通話、迎四方賓客
  用文明話、送一片真心
という標語が電光掲示板に表示されていた。搭乗口待合所の売店ではお酒の他、干海老や干海鼠などを売っている。飛行機もどことなく干物系の臭いが漂う。

飛行時間は1時間。途中気流が悪く、ベルト着用サインが出たにもかかわらず、機内サービスは続く。コーヒーを注いでもらった途端、強い揺れが来て、こぼれてしまった。そういえば、戦前飛行士だった人が、この辺はかならず揺れる気流の悪い場所があって、操縦がイヤだったということを言っていたが、そこを通ったのだろう。長春で泊まった長春春誼賓館は満州時代の大和ホテル。ホテルの前はロータリー越しに長春駅である。23時半就寝。1時間の時差のため、体感時間と実時間がずれて、何だか変だ。
Posted by hajimet at 10:20 | Comments (0)

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