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2005年5月9日
教科書の効用

今、HPで韓国の地理をまとめている。
日本と韓国の景色はとてもよく似ていて、既視感を覚えることもままある。いつだったか一緒に行った友人が、江華島の水田風景を眺めて「こういう外国もあったんだ」と言ったことが印象に残っていた。仕事柄ヨーロッパへよく行く人だったからだ。
 
確かによく似ている。韓国の南部海岸で車に乗りながら九州のAMラジオを聞いていると、本当に自分がどこにいるか分からなくなる。でも、何か違うのだ。似ていると言うことは同じということと違う。
 
そこに興味を持っているうちに韓国地理の本に出会ったのである。何冊か読んだが、確かに状況が違うことはわかった。しかし、うまく整理できないのだ。
 
韓国のことを基本においていて、読者がその状況をあるていど知っていることが前提となっているからだ。こちらは日本生まれの日本育ちだから、同じように書かれていてもイメージすることが違う。そんなことでうまくまとめられなかったのである。
 
ところで、去年4月、韓国の群山の高校から学校で使われている教科書が送られてきた。それを読んでいてはたと気がついた。
 
「教科書を利用したら?」
「基本情報が入っているし。」
 
結果的にはさっきの段落のリフレインになるのだが、ここで効用があることがわかった。内容的に日本のものと大差ないのだ。考えれば、基本的な知識を定着させるために教科書はあるのだ。
それに歴史や政治と異なり、地理の基本的概念はそれほど違わない。
 
とすれば、そこに書いてあることを柱にして日本のものと比較すればよい。そんなこんなで整理しているのが、今HPに載せているものである。

結局日本と韓国と基本的な条件がかなり違うことがわかった。その意味で「近くて遠い国」というキャッチフレーズ?が生き残るかもしれないと思うくらいにである。そんな風に思った。
 
詳しくはHP本編をごらんいただきたい。
 

Posted by hajimet at 00:53 | Comments (0)

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