栢森
栢森集落
飛鳥川最上流部にある集落である。この先は芋峠をはさんで吉野である。栢森集 落の中に加夜奈留美命神社がある。
伽耶から
の渡来系の人によって作られた集落でないかと言われる。森は韓 国語のモリ(頭)かもしれないという者もいる。大 阪の
百済王神社
の ように百済のソシモリが、漢字に置き換えられて牛頭王と書かれるケースもあるからである。
加夜奈留美命神社は吉野方面からの邪気などを防ぐ役割をしているが、これも名前から伽耶系の神ともされる。飛鳥から押しやられたか、吉野方面から進出して きたのかはわからない。
栢森より一つ下流の集落である稲淵には南淵請安の墓がある。
漢氏系の渡来人
で、遣隋使として中 国へ行った。この頃の遣隋使、遣唐使の多くが渡来人であった。南淵の帰国後中大兄皇子、中臣鎌子が南淵から儒教を学 び、乙巳の変、大化の改新へとつながる。ちなみに両方の集落の間にある飛鳥川上坐宇須多伎比売命神社は斉明天皇が雨乞いをして、見事雨が降り出し、 農民が喜ばれたという逸話にあたる神社と考えられている。
加夜奈留美命神社
加夜奈留美命神社
南淵請安墓(後ろの祠)
於美阿志神社
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竜安寺と金剛山