吉利支丹墓碑

全体像

西有家町にある、砂岩で作られたかまぼこ形伏碑で、長さ1.02m。 昭和4年に現在地の土中から発見された。歴史概説書の『南島原歴史遺産』によると、当初は日本の宗教観に合う埋葬方法を採用したものの、布教後半世紀たつ と「イエズス会はキリスト教の死者に対する儀礼が仏教より荘厳だとすることに力を入れた。こうして独特の伏碑型の墓碑を取り入れたと推測される」とする。

キ リシタン墓碑は名前など彫らないものが多い。しかし、ここの物は背面と側面に花十字、前面に楔十字とローマ字が彫られている独特のものである。側面の文字 は「FIRI SACYE MO DIOG XONE GOX IRAI 1610 IVG 16 QEICHO 15」と彫られ、「ウィリ(堀?)作右衛門ディオゴ生年□□御出生以来1610 10月16慶長15」と判読されている(同書)。



花十字 文字

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