東向寺

|
本堂 |
東向寺は1648年、天草・島原の乱のあと、仏教で天草を平定・教化しようとした鈴木重成によって建立された。開祖は中華珪法禅師である。この場所は、天草学林(コレジオ)跡と考えられている。
1590
年、バテレン追放令などで、島原に会ったコレジオは人目に付かない場所に移る必要があった。1590年は名護屋城では豊臣秀吉が朝鮮侵攻の準備をし、天草
では天草合戦が行われていた年である。この年、天草合戦が終わったらコレジオを天草に移すことが決定された。その場所が東向寺の場所だと言われる。この敷
地から「コレジオの鐘」というものも発掘されたといわれる。
そのような場所に寺を建てることによって、キリスト教の勢力を抑えようとしたと考えられる。この時期に創建された寺は元のキリスト教施設の敷地を利用したものが多いとされる。