世界の果て博物館
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写真−86
コロンブスが来た‥‥
1492年にスペインのコロンブスが中央アメリカにやって来た時からアメリカ大陸の先住民族の不幸な歴史が始まる。ヨーロッパ人たちは先住民族を貪り尽くした。インカ帝国やアステカ帝国のようにすでに高度な文明を持つ国々から、金銀財宝を強引に奪い取り人々を虐殺していった。また彼らがヨーロッパから持ち込んだ病気も猛威を振るい、先住民族は次々と斃れていった。その後アメリカ大陸の各地は長い間ヨーロッパの植民地となり先住民族は白人に虐げられ、こき使われて生きていくことになる。コロンブスがアメリカ大陸にやってきて500年、すでに絶滅した先住民族もあれば絶滅寸前の先住民族もたくさん居る。
世界の果て博物館
虐殺されたヤマナ族‥‥
現地で入手した観光パンフレットにヤマナ族のことが書かれていた。それによると西洋人がこの地に始めて来た1890年には約3000人のヤマナ族が居住していた。ところが20年後の1910年には僅か10 0人に減ってしまった。ヤマナ族は動物のように探検家の狩猟により殺され、或いは入植者により持ち込まれた細菌・ウイルスにより病死した。彼らが殺された理由はアシカのコロニーでアシカを狩猟するのに邪魔であったためとパンフレットに書かれている。ヤマナ族の末裔はチリ側のガイドの説明では現在2人、アルゼンチン側のガイドの説明では1人とのことだった。
世界の果て博物館
2007.2.14
ウシュアイア(アルゼンチン)
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世界の果て博物館‥‥
以前はマヌエル・バルデス大統領の個人邸宅として 1903年に建てられた。その後この建物は1911年から1978年までアルゼンチン国立銀行の支店として利用されていた。その後政府の所有となり「世界の果て博物館」として1979年5月18日に開館した。規模は小さいながらも個性的な展示品が評判で、特にパタゴニア先住民の生活・文化に関する展示や、多くの鳥類の剥製が目を引く。