農作業をするムミヤ族の若者
写真−16
農作業をするムミヤ族の若者
2006.11.16
若者宿2‥‥
若者宿をいろいろ調べてみたらインドだけではなくアジアを始めアフリカ、南米他の世界全ての地域に共通してこの制度がある(あった)。日本にも最近まで和歌山南端や鹿児島にこの風習が残っていたと司馬遼太郎が「街道をゆく」で書き残している。
多くの未開種族にこの風習が残っていることから、若者宿は過去の遺物と考えられ勝ちだが、近代化された国で他人との繋がりがなく社会に馴染めない青年が多いことを見ると、若者宿は集団生活の体得手段として有意義な制度だったと思う。
日本では親は子供の教育と躾を放棄し、生きる目的を見失った子供が多い。子供が親を焼き殺し、親が子供を刺し殺すなど陰湿な事件が起こっている。アダルトビデオや風俗営業で歪んだ性知識を得る若者も多い。もし健全な若者宿があったら親も子供も教育や躾で互いに操縦不能にはならなかっただろう。戸塚ヨットスクールのように社会から隔離された教育機関では解決できないとも思う。また妙な新興宗教による共同生活も論外である。