ドゥルバ族の精悍な顔つきの老人
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写真−17
ドゥルバ族の精悍な顔つきの老人
ドゥルバ族の精悍な顔つきの老人
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2006.11.16 
モザイク状のインド‥‥
インドは過去数千年に見られた大規模な民族移動の主要経路上に位置するため多くの民族到来の波を迎えてきた。
先ず、アフリカからの ネグリト系種族 、次いで地中海パレスチナ地方からの種族(後にオーストロ・アジア系の言語を形成)、そして3番目に紀元前3,500年頃に地中海地域から ドラヴィタ族 が移動してきた。世界4大文明の一つインダス文明を開いたのはこのドラヴィタ族であったと言われる。4番目にチベット・ビルマ方面からの種族、5番目に紀元前1,500年頃にウラル山脈南方に源を持つインド・アーリア族 がやってきてこの地の支配力を強めた。これらは遥か3500年以上も前の事であり、以降も近隣諸国からいろいろな種族が流出入している。

このようにインドは異なる多くの種族が次々と移動、あるいは通過し相互に影響を及ぼし合った結果、すべての面でモザイク状の現象が見られる。北インドの俚謡に「8里行けば言葉が変わる」とも言われている。移動の終着駅としてひとつの民族に収斂した日本とは対照的である。