アンカデリの木曜市に向かうボンダ族の若者
写真−15
アンカデリの木曜市に向かう
ボンダ族の若者
2006.11.16
若者宿‥‥
この地方の少数民族は現在でも若者宿の風習が残っている。若者宿とは男性が少年から青年へ移行する成人式(例えば15〜16歳)などの通過儀礼を契機として、若者だけで構成される若者組に入り、自宅を離れて同じ屋根の下で共同生活を行うもの。そこで部族の生業の狩猟や農作業などの経済活動を学び、軍事教練なども受ける。また恋愛技術 の知識と実践を「歌垣」※とそれに続く「夜の忍び会い」を通じて得る。ここでは厳格な手順と掟はあるものの、個人の意志を優先した自由恋愛の結婚システムと深く結びついている。若者宿は種族の成人としての資格を得るための強制体験 であり、ここで逞しくなった成人男性が種族の繁栄を担うことになる。また厳しい年長序列関係(年齢階梯制)がある。
写真のボンダ族の男性は弓矢を持ち歩いており危険なため、絶対に写真を撮影してはいけないと現地ガイドが繰り返し注意していた。
※歌垣‥‥別記