随想:幼少期へのタイムスリップ
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3.玉川上水を訪ねて(4)
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武蔵野(小平)の東部国民勤労
訓練所で写したもの
左の拡大写真
当時子供用の絵本などはなかった。しかし父は子供の教育のため、自分で原稿用紙に絵と物語を書いて本にして子供に与えてくれた。字はカタカナであった。

そのため戦後瀬戸内海の島に疎開して小学校に入る前から字を読むことがある程度できた。当時この年齢で文字を読むのはかなりのものであったろう。

小平が「村から町になる」と両親が話していた記憶がある。新聞か公報でその記事を読んだ記憶もある。(後で調べて見ると小平が村から町になったのは昭和19年である) 

父は当時今で言う職業訓練所の教官をしていたと聞いたことがある。小平に軍の施設がいろいろ建設されていた頃だろう。軍隊に送り出す前の予備的な訓練の意味もあったかも知れない。

そこで父や他の職員と一緒に撮った写真が残っている。背景は雑木林である。これは未だ3歳の始めころだったろうか。東京では小平の他に練馬区の江古田にも住んでいたので両方の記憶は混じって混乱している。後から作られた記憶もあるかも知れない。
(続く)