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カッグ遺跡
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写真−16
カッグ遺跡
撮影地:カッグ遺跡
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2011_2_20
カッグ遺跡(2500本以上のパゴダが林立)‥‥
もともとは12世紀に王が周辺に住むパオ族とシャン族に各家庭より一塔ずつ仏塔を寄進するように指示したのが始まり。その後1 6世紀、18世紀に拡張され、最終的には2548の膨大なパゴダ群が完成した。仏塔の大きさは財力の差、形式の違いは部族の違いによる。ここのパゴダも数で勝負である。写真では見えないが、中央の白い仏塔は紀元前のアショーカ王の時代に造られたものを整備したもの。

2548ものパゴタが林立する光景はどう見ても世界遺産の価値はあり余るほどにある。ただし、その維持・修復の方法が問題である。パゴダ群の中心部に日本で言えば本堂的な建物があるが、そこに到る通路に3方向から立派な屋根付きの通路が作られたしまった。シンガポールの寺院が寄進したとの看板が立てられていた。通路の黒塗りの各柱には寄進者の中国人の名前が煌びやかに刻まれている。

これでは世界遺産にはならない。ユネスコの世界遺産の修復は現状保存が原則である。仏陀や寺院への寄進とは、寄進者の名前を柱に刻むことではなく、本来は心の問題であると思うが。価値観の違う所以である。