キナバル山直下の冷気の流れ
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写真−22
2008.4.16
am6:29
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世界遺産は観光増収と開発の隠れ蓑?‥‥
ダーウィンの進化論の元となったエクアドルの 「カラパゴス島」は、1978年にユネスコから 「世界遺産第1号」 に登録されたが、観光の度が過ぎて自然が破壊され、2007年には 「危機遺産」に指定された。

世界遺産である中国の「麗江」 は少数民族 「ナシ族」 の街だが、表通りの土産物屋は商魂逞しい 「漢族」 が借り受け、「漢族」 が 「ナシ族」 の服装を着て商売をしている店が多いらしい。「ナシ族」 独特の象形文字(トンパ文字)も 「漢族」 が適当に真似て土産物として売っているものもあるとのこと(これは以前BS朝日の[BBC地球伝説]で放映されていた)。世界遺産の指定を受けている「麗江」 は、その点でユネスコから警告を受けたとも聞く。

観光収入増が世界遺産の主要目的となり、利潤が得られる場合だけにしか少数民族の文化を認めないのは大国の驕りである。
観光客目当ての逞しい商魂と品の無い開発、自然破壊が続く状態の中で、利益優先の不良旅行会社が、表面上だけのエコツアーを企画し、マナーの悪い不良観光客を集めても自然遺産・文化遺産の保護にはならない。
(今回のツアーを企画した旅行会社は優良旅行会社であるが)

ボルネオでも、広大な自然の熱帯雨林が消え、先住民の自然と共生する文化も消滅が進んでいる。さらに、観光客の歓心を買うために、先住民の非文明と野蛮性を強調した見世物が多いとしたら、残念で悲しいことだ。 (続く)