アイスランド北部
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いるかの遊泳
2009.7.16
11:21
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金融大国アイスランドの破綻/その3‥‥
繰り返すが、アイスランドが金融危機に陥った理由は、経済が国際金融産業にほとんど依存しきっていたことによる。

アイスランドの金融危機について、一時新聞・テレビで大事件のように伝えられた。しかし旅行中の印象では、どの町に行ってもホームレスは居らず、どんな田舎の家もそれなりに立派であり、軒先乱れ、家計が破綻しているような家庭は見当たらなかった。アイスランドは元々質実・勤勉な国民性であり、教育・文化水準は世界有数でモラルが高く、混乱に乗じるような不届きな国民も居ない。金融危機で大損したのは、外国人投資家と銀行が主で、一般国民はそれほど投資や借金をしてないのではないかと推察する。
住宅ローンが払えないと言ったら日本では大変なことであるが、アイスランドでは住宅建設資金はサラリーマンの1年半ほどの収入であり、金額は知れている。また帰宅後に個人で少しずつ家を建築する習慣があるので、収入が減っても家の完成が多少遅れる程度の影響ではなかろうか。
人口が32万人と少ないので、数億・十数億の人口を持つ覇権大国からすれば、その救済資金は簡単な額であり、資源・軍事的に大事な場所なので、喜んで援助するだろう。

旅行を機にアイスランドの金融危機に興味を持ち、ネット検索で調べた結果と、現地での感想含めて整理したのが上記である。それにしても、経済を専門とする学者が書いた雑誌記事やネット論文は冗長で集中力のない文章が多い。紙面に制限がある新聞記者の文章は分かりやすいのだが‥‥‥。(次のページに続く)