アイスランド北部
写真−114〜116
いるかのジャンプ
2009.7.16
11:18
逆さになって着水 →
ホエール・ウォッチング‥‥
アイスランドとノルウェーは「捕鯨国」として日本の僚友とされ、国際捕鯨委員会(IWC)の商業捕鯨モラトリアム(一時停止)を無視して商業捕鯨を実施している。但し、鯨肉の主要輸出国の一つである日本との需給バランスもからみ、商業捕鯨の実施は年により微妙に異なっている。
ただし先に書いたように、アイスランドが3年後にEUに加盟すると状況は一変し、捕鯨が不可能になる。
捕鯨国の主張としては、ミンククジラは北大西洋に10万頭以上いるにもかかわらず、ワシントン条約の絶滅危惧種に指定されているのは現実的でないということだろう。環境保護団体による極端なロビー活動の賜物との見解もある。
日本の調査捕鯨船が、オーストラリアの極端な環境保護団体から追跡を受け、薬品などを投げつけられ被害を被っているが、これは知性無き感情的な行動でなかろうか。動物愛護の立場からならば、牛や豚も同じことだし、環境保護の立場からなら、鯨の種類とその頭数を正確に認識した上で行動すべきである。 極端な環境保護団体は、個体数の多い鯨で大騒ぎするよりも、密猟と環境破壊によりまさに絶滅の危機に瀕しているボルネオのオランウータンやベンガルタイガー、アムールタイガー、アフリカ象などを、密猟者から命を賭してでも戦って守って欲しい。
何かと問題の多い捕鯨に比べ、ホエール・サファリは近年もうかる商売となっているらしい。コストがかからず、抗議を受けることもほとんどない。我々が観光したホエール・ウォッチングもこの流れの中での観光であろう。商売抜きでエコツアーが成り立つことはない。