ルーツを訪ねる旅
4−6 十五所神社 (須玉町江草地区)
十五所神社
2007年8月27日筆者撮影
北杜市須玉町江草に「十五所神社」がある。この神社の神殿は今井兵庫助信元(江草兵庫助信泰の弟信景の5代目)が永正10年(1513)建立したもので、棟札が残されている(大檀那武田彦六信意として)。
今井兵庫助信元は武田信虎に最後まで抵抗したが、天文元年(1532)に本拠地の江草城(獅子吼城)を開城し降伏したことで歴史に刻まれている。
見性寺と同じく江戸時代には寺子屋が開設され、江草学校として地域教育に貢献していた。
棟札 ‥‥永正10年(1513)の棟札は、当初の棟札とそれを忠実に写した棟札の2枚ある。これらの棟札には当時の庄名や郷名、人名が記述されていて当時の様子をうかがえる歴史資料として非常に価値がある。あとの2枚は正徳2年(1712)と文化7年(1810)の棟札で、年代がやや新しいものの貴重なものである。