bangladesh088004.gif
22年前の記憶
バングラデシュのトップへ
写真−170〜172
雨季のバングラデシュ(1988年10月)→
ジャムナ多目的橋の架橋予定地点付近にて
定員は関係ないおんぼろバス→
return.gif next.gif
22年前のバングラデシュ‥‥
今回の旅行の現地ガイドが、「バングラデシュは、この10年間で随分変わった」と、繰り返していたが、私が現役時代の1988年10月(22年前)、会社の同僚がバングラデシュに出張したことがあったので、その時の記憶を思い出してもらった。丁度出発1ケ月前にバングラデシュは史上最悪の水害に見舞われた時である。以下はその記憶の抜粋である。

‥‥‥略‥‥‥
これ以外にも、バングラデシュはまさに驚きの連続でした。一例を挙げると、

・一歩ロビーを出れば、雲霞のごとく集まって金をせびる物乞いの集団
・不具の子供の多さ(乞食にならないと生きていけないので、親は故意に子供を不具にした)
・特に洪水の後でもあったためか、盛り上がった狭い堤防道路の上には、人、物、車のみならず、
 動物などなど、ありとあらゆるものが集まり、混雑状態
・空港のパスポートコントロール及び手荷物検査場で露骨に金を要求する検査官
 (その後、西欧諸国よりクレームがあり解消された)
・ただし、宿泊したショナルガオンホテルだけは別世界。

‥‥‥略‥‥‥


またこの時期、次のような新聞記事があった。

史上最悪の水害に(バングラデシュ 被災者3500万人)

バングラデシュが史上最悪の大水害に見舞われている。ダッカの日本大使館のまとめによると、被災者は3500万人に達し、農作物の被害はコメ4億ドル、ジュート3億ドルにのぼっている。洪水による経済的打撃は政情不安を強めそうで、雨期明け以降、政府と野党の対決が再び強まるのは必至とみられている。

大小の河川が縦横に国土を流れるバングラデシュは毎年水害が発生している。昨年も被災者1200万人と40年ぶりの大水害に見舞われた。ことしはこれをさらに上回る最悪の事態。これまでに家屋を流失した人は1000万人になり、現在2000万人が避難している。死者は今のところまだ300人だが、今後伝染病のまん延などで死者が増える恐れが強い。(日経1988年9月2日)


1971年の独立戦争以来、バングラデシュは遠い道のりを歩んでいる。