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写真−121〜123
2010_2_23
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幸福について‥‥
以上のデータ群を眺めると、バングラデシュが経済的には最貧国でGDPが極端に小さくても、それが即世界最悪の不幸な国には繋がってないようだ。
極貧の状況では幸福にはなれないので、豊かであるに越したことはない。しかし、経済指標だけで人間の幸福度が表せるものではないことを、これらのデータを見て思った。幸せはお金で買える部分と、買えない部分がある。何度も書いてきたように、活気そのものも幸福の一要因ではないだろうか。

例えば、家族揃って談笑しながら食べる「貧しい食事」と、心閉ざして不機嫌に食べる「豪華な食事」は、どちらが幸福だろうか?‥‥多分前者であろう。 かたや、貧しいバングラデシュの人々は豊かさの幸福を知らないのだから、所詮本当の幸福ではないとの意見もある。 

日本は、戦後の高度成長期時代の「経済成長こそが幸福に連動する」との概念で猛烈に発展してきた。即ち、多大な資源消費を前提にしたアメリカ式の幸福スタイルをモデルにして、少しでも立派な住宅、便利な間取り、高級電化製品の購入、ブランド品の購入、グルメと癒しの旅行‥‥‥。 経済大国第2位の恩恵を私たちは享受してきた。

日本は、今後も成長重視で世界の大国を目指すのか、北欧のように福祉や安定性を重視して幸福度の高い国を作るのかの岐路に立っているとの議論もある。一方世界は少ない資源を奪い合っているので、富国強兵でないと他国の餌食になってしまうという厳しい現実もある。また、人類70億人全員が豊かになるだけの資源は地球にはない。


それにしても海外の学者から見ると、日本はそれほど幸福な国ではないようだ。