日本のODA
写真−103〜105
2010_2_23
日本が援助した橋の記念碑 →
日本が援助したジャムナ多目的橋
2010_2_26
日本が援助したガンジス川を渡る橋 →
左のトラス橋はイギリス植民地時代
に架設された鉄道橋
2010_2_23
日本が架けた夢の橋‥‥
首都ダッカには内陸部運搬船用の港はあるが、大きな船は接岸できない。コンテナ船など巨大船は、200kmほど南東にあるバングラデシュ第2の都市、チッタゴンに接岸する。この間 約250kmの国道は、この国の大動脈といえる重要道路である。90年頃までは橋梁も古く、幅員も6.7m程度の道路だったため、物流のネックとなっていた。日本はこの幹線道路に、90年代にメグナ橋(橋長930m)やメグナグムティ橋(橋長1,410m)などを、無償資金協力で建設し、大きな貢献を果たしてきた。
バングラデシュの中央を南北に縦断するジャムナ川は、国土を東西に分断している。そのため、この川に橋を架けることは、悲願ともいえる「夢の懸け橋」だった。日本はこの橋を建設するため、アジア開発銀行、世界銀行とともに 資金協力を行い、橋長 約4.8kmの「ジャムナ多目的橋」が 1998年6月に完成供用された。Google Earthにて丹念にジャムナ川に架かる橋を、バングラデシュの北端から南端まで探してみたが、この川に架かる橋はこれのみであった。
このほかにも日本は、パクシー橋、ルプシャ橋などの大規模橋梁の架橋プロジェクトを実施しており、バングラデシュの交通網整備に大きく貢献している。さらには、ジャムナ多目的橋の下流 約120kmの地点に 5km超の橋を架けるプロジェクト計画にも技術支援をしている。(この橋は未だGoogle Earthの衛星写真には写っていない)
旅行中に、ジャムナ多目的橋はじめ、3個の日本が資金協力した橋を渡ったが、前後の道路に比べて、橋だけが際立って近代的な構造物であった。
日本はこうした交通関係のみでなく、教育、農村開発、保健医療、災害・気候変動対策など幅広い分野で経済協力をしており、非常に親日的な国である。