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遺跡にて独立戦争の勉強会
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写真−45
遺跡にて独立戦争の勉強会
独立戦争を称える歌を歌っている
(マハスターン遺跡にて)
2010_2_25
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300万人が殺戮された独立戦争‥‥
1947年、偉大なガンジーやネールの指導で多大な犠牲を払いながらも、インドはヒンドゥー教徒主体の国家として、パキスタンはイスラム教徒主体の国家として、イギリスから独立を勝ち取った。

しかし、これほどの犠牲を伴って念願の独立を果たしたにも関わらず、インドとパキスタンは、その後直ちに領有と宗教を巡って戦争状態になった。現在でもこの両国は仲が良くない。両国とも核兵器を所有してしまった。この時のインド・パキスタン戦争の過程で、バングラデシュが新生国家として誕生する。ほんの39年前の出来事である。以下に少し詳しく記述すると、


イギリスからの独立後、東パキスタン(現在のバングラデシュ)は、実権を全て西パキスタン(現在のパキスタン)に握られており、東パキスタンは西パキスタンの植民地の様相を呈していた。

そのため、西パキスタンからの独立運動が広がったが、独立を阻止するべく西パキスタン軍に加えて過激なイスラム政治団体などが、独立運動活動家はもとより、知識人やヒンドゥー教徒を標的として殺戮を繰り返した。

その殺戮を逃れるべく、大量の難民がインドに流れ込んだ。そのため、インドは東パキスタン独立のため戦争に介入し、1971年に3度目のインド・パキスタン全面戦争となった。インドは圧倒的な兵力で戦争を有利に進め、東パキスタンは1971年12月、バングラデシュとして独立した。

バングラデシュ独立戦争の犠牲者は300万人であったという。独立戦争の期間が9ヶ月とすれば、1日に1万人以上が殺戮されたことになる。これは、太平洋戦争での日本の犠牲者数(兵員の死亡は約230万人、一般市民の死亡は約80万人)と同一規模である。