専門:
ABA@C DB@AD ADCD@
注意:
問4の画像がかなり不明瞭でどうしてもトランスバースラインなのか判断できません。位置的な判断と記述に縞という文字があるのでトランスバースラインではないか?と思います。
問9:
aは、強い寒気が流入と言い切っていることがポイントです。強い寒気であれば、たとえば500hPaで‐30℃以下だとすると、空気が含みうる水蒸気量は僅かです。飽和や湿潤な状態でも温位と相当温位の差が小さくなります。飽和や湿潤という判断は、相当温位と飽和相当温位の接近で判断します。500hPaを見ると3本の線が近く、飽和または湿潤且つ相当温位と温位の差が小さく、空気が非常に低温という根拠になります。
700hPa〜680hPa付近には、温位の鉛直勾配が特に大きく、逆転層や安定層に対応し、その下はすべて相当温位が鉛直方向にほぼ一定で混合層の状態です。820hPa〜700hPaまでは相当温位と飽和相当温位がほぼ重なり、飽和層と考えられ降水に対応した雲と思われます。その根拠として温位はこの層で高度とともに増加しており、水蒸気が昇華や凝結する際に潜熱の放出が起きていると思われます。アが記述(a)だと思われます。
エは、ほぼ相当温位が鉛直方向にほぼ一定(対流中立)であり対流活動が活発であると思われます。飽和相当温位と相当温位の差も小さく、飽和または飽和に近く背の高い雲が存在している状況と考えられます。強い降水=積乱雲と考えると(b)= エと考えます。
オホーツク海高気圧の南側ということは、地表付近は冷湿な北東気流の影響があり、湿潤または飽和に近いと思われます。天気が曇りと与えられていることからもどこかの層が飽和に近いので温位と相当温位は離れ、且つ相当温位と飽和相当温位は近いことが条件です。800hPa前後がこれに該当します。
さらに、下層のどこかに逆転層が存在することが普通ですから、温位の鉛直高度による増加勾配が特に大きい部分が存在するところに着目します。そうすると、770hPa付近がオホーツク海高気圧の沈降性逆転層に対応した逆転層や安定層と考えます。(c)はイではないでしょうか。
アは、下層から上層まで、温位と相当温位が近いまたは重なっているので、水蒸気の少ない乾燥した空気が上層まであります。700hPa付近hは温位の増加勾配が特に大きく、高気圧内の沈降性逆転層に対応したものではと思われます。
よって、アは記述の中には該当しないと思われます。
問10は、深読みすると多少疑問があります。
1、2問のミスがある可能性がありため、正式発表を必ずご確認ください。
文責:荒山