湯村山古墳群
1号墳 1号墳石室

甲府市北部、湯村山一帯にも積石塚がある。甲府市の説明板によれば、7世紀のもので、湯村山東南麓に5基、西南麓の塩沢寺付近に2基ある。ただ、他の文献 ではこの古墳以外は封土墳とされている。塩沢寺付近の2基は地蔵古墳、コウモリ塚のことであろうが、封土墳としている文献が多い。たしかに1号墳の下に積 石の崩れたようなものを見かけるが、これらのことを指しているのだろうか。

湯山の麓には万寿森古墳がある。加牟那塚古墳より早い時期の築造とされる。ほぼ同じ時期の古墳で、山の下は日本式の盛土・横 穴石室分で、山腹に積石塚がある点が興味深い。

加牟那塚古墳のあるところは、湯村温泉から西側の千塚(ちづか)というところで、かつて多くの古墳があった。江戸時代に殆ど削平された。加牟那塚古墳は円 墳としては山梨県内で2番目の規模である。荒川扇状地を支配領域にしていた豪族のもので6世紀ちに造られたと考えられる。

地蔵古墳(封土墳) コウモリ塚石室(封土墳) (参考)加牟那塚古墳

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