緝熙楼婉容生活区
吸烟室 溥儀生活区への廊下

皇后である婉容の生活区は緝熙楼2階にあり、溥儀の生活区に並んでいる。ここには寝室、客室、吸烟室の3つが置かれている。婉容は皇后であるために溥儀と 同じ建物に生活しているが、実際は両者の関係は冷えていた。そのために宮中の侍衛と関係を持つようになった。それに怒った溥儀が、婉容はここで軟禁生活を おくることになった。

婉容は軟禁生活に入り、精神的に大きなダメージを受けた。本来非常な才媛で、中国の伝統的な書、琴などの他、英語にも通じていた。しかし、精神的苦悶のな かで、アヘンに手を出してしまい、満州後期にはメモ見えず、足も衰え、精神障害も起こすほどになっていた。満州末期に溥儀と一緒に通化へ避難したが、翌 1946年、延吉で死亡した。享年40歳。

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