緝熙楼溥儀生活区
溥儀の書斎(会見の様子)

緝熙楼2階半分が溥儀の生活区である。溥儀は満州国の中期、後期は主にここで活動をした。自分の立場に気づき、勤民楼など他の建物へあまり行かなくなった ためである。ここには寝室、書斎、衛生室、理髪室、仏間がある。

書斎は、溥儀が客室兼執務室として使っていた。部屋には吉岡安直と会見する溥儀の人形が置かれている。吉岡は関東軍参謀で皇帝御用掛であったが、実際は溥 儀の監視、指導役で溥儀を操る存在であった。この人形は溥儀と安岡の関係を表している。

溥儀は人と会う前に理髪室で整髪してから会ったという。ここには日本人の専門理髪師がいた。また溥儀は仏途に対する信仰が篤く、また迷信を信じていた。そ のために外出前には仏堂へ行き、吉凶の占いをしてからでかけたという。

理髪室 衛生間 仏間
 
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