同徳殿叩拝間

同徳殿1階の叩拝間は、外国の使臣と国書を交わしたり、朝賀を受けたりする重要な儀式を行う場である。ただし実際、満州国の外交事務は多くないので(承認 国家もほとんどなかった)、ここで行われる儀式は溥儀の誕生日や、大臣などから朝賀を受けるだけであった。

室内の装飾は伝統的な中国の様式を受け継いでいて、精緻な手工芸細工で作られている。一方で玉座の向きは、建物の東にあって、西面して儀式を行う。中国の 伝統的な様式では建物の北に座り、南面して政治を行う。これは日本人による設計のためである。

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