満州皇宮
長運門と満州王家の紋

満州国皇帝溥儀は清国最後の皇帝(宣統帝)であった。満州国を建国するときに再び担ぎ出された。新京の都市計画の中で新皇宮も計画・建設されたが、それが できるまでの仮皇宮が市内の北東におかれた。吉林・黒竜江省の塩の専売局の建物である。しかし新皇宮は完成前に日本の敗戦による満州国の崩壊したため、こ こが満州国崩壊まで皇宮として使われた。

皇宮は大きく3つの地域からなる。一つは満州帝国時代に建てられた同徳殿を中心とする地域で、公式行事などが行われた。残り2つは元の専売局の建物の部分 で、政務などを行う勤民楼、懐遠楼、普段の生活をする緝熙楼からなる。

満州国は形式上溥儀を皇帝とした独立国であるが、実際は関東軍のコントロールの下にあったということで、中国政府はその存在を認めていない。そのために満 州国を「偽満州国」と呼ぶ。ここも「偽満皇宮博物院」という名前で公開されている。


皇宮博物院入り口 溥儀の馬場 宮内府の額
 
前の ページ    目次    HOME      次のページ