出居塚古墳(鶏知)
出居塚

出居塚古墳は根曽古墳群から丘陵を2つほど超えた内陸部にある。海抜約70mの山の頂上部に築かれた。永留久恵氏によれば、出居塚の名前は大塚(デ−ヅカ)から来ているとされる。

長崎県内唯一の前方後方墳である。古墳としても対馬で最大(40m)、最古のもの(4世紀後半)で、根曽古墳群から丘陵を2つほど越えた内陸部の標高約50mの山頂にある。前方部は非常に細いが、戦中開墾されたためそのような形になったとのこと。石室は長さ4m、幅2m、深さ0.9mほどのもので、盗掘されて露出している。ここからは畿内式の銅鏃がでていて、この古墳が豪族クラスの古墳であることが分かる。対馬下県直(つしましもあがたのあたい)のものと比定されている。

このあと、この一族の埋葬地は、1`ほど離れた根曽古墳群に移る。

前方部の形が分かる 竪穴式石室 根曽古墳群入り口より出居塚方向を見る

前のページ    目次    HOME     次のページ