塔の首遺跡
遺跡の背景(海が見える)

比田勝の港の上、岬上の給料の上にある石棺墓。このような遺跡が仁位や三根にも多く分布する。1971年に発見された。低い方から1号棺から4号棺の順でならぶが、このうち1号棺はほとんど痕跡を留めない状態、4号棺も底部が残っているが、4号棺からは漢式鏡や鉄斧が出土している。一方、2号棺、3号棺は盗掘されていなかった。2号墓からは伽耶式の陶質土器、ガラス玉、銅釧、管玉などが出土し、三号墓からは弥生式土器、伽耶式の陶質土器、広形銅矛、楽浪系の銅釧、20代前半の女性の歯などが出た。

銅矛は実用品ではなく威信材的なものであるが、北九州産である。このように、朝鮮半島、楽浪系の土器と弥生土器、北九州系のものが一緒に出てくるところに、特徴のある墓である。

2号棺 3号棺 4号棺

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