歴史民俗資料館周辺

厳原の旧城跡に郷土資料館と歴史民俗資料館がある。郷土資料館は宗氏関係資料が集められている。その中には朝鮮政府や草梁倭館との間の関係を示すものや、文禄慶長の役の時に小西行長が使った冑も展示されている。また、チョウセンイタチ、ツシマテン、コウライキジ、ツシマヤマネコなどの剥製が置かれている。

すぐ向い側に歴史民俗資料館がある。展示はそれほど多くないが、膨大な宗氏文書を解読しているところである。展示は、伊能忠敬以前に作られた精巧な対馬の地図、対馬と大陸との関わりがわかる遺物のほか、通信使絵巻、釜山倭館図などが複製であるが、展示されている。

資料館の前庭には「朝鮮国通信使之碑」や「雨森芳州先生顕彰碑」などが立てられ、過去の日本と韓国の関係に思いをはせることができる。対馬にはこのような石碑が多く建てられているが、そのことによって改めて過去の歴史、朝鮮との関係を認識することもできるのである。

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