石葺屋根

対馬の伝統的な倉庫は石葺きで作られる。倉庫は家から離して建てられ、火災から守られる。通常は倉庫群をなす。普通の家が藁葺きであったのに対して、防火の観点から石葺きにしたという。薄く割れる石が近くから産出するからでもある。さすがに今は瓦などに吹き替えられているものが多い。

倉庫は3つの部屋に別れていて、それぞれ食器などをしまう部屋、衣服をしまう部屋、食糧を備蓄する部屋に別れていた。バランス的にかなり頭が重いようにも感ずるが、対馬は本土に比べて全くという程自身がない。被害地震の記録で最も新しい地震が18世紀のことだ。だから石葺きでも堪えられるのだろう。

葺き替えられた倉庫 記念物になっている倉庫(椎崎) 民家(右側)から離れて建つ倉庫群(鰐浦漁港)

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