武家屋敷跡

厳原の中心街に、武家屋敷の雰囲気を残しているところがある。厳原で特徴があるのは石塀である。江戸時代に大火がでたために、防火のために厚いものであった。元武家屋敷の跡には多くの石垣が残されていて、風情を醸している。近年に入り、壊されるものも多かった。中に栗石を入れて作る本格的なもので、厚みもあるために維持しにくいからである。だが、最近新しいコンクリートの塀に石を貼り付けるなどして、景観維持を図っている。

石塀は武家屋敷の他にも町境に高い石製防火壁が作られていて、石の多さを実感させる。なお、朝日新聞の記者で樋口一葉の師でもあった半井桃水の生家も武家屋敷あとで石塀囲まれている。

半井桃水生家前(白い看板のところ) 付近の様子を表した図 あちらこちらに残る防火壁
 
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