万関橋(まんぜきばし)

対馬島の一番狭い部分を東西に切った人口の海峡である。対馬はここと、江戸時代に掘られた大船越で上島と下島に分断されている。ここが開かれたのは1900年。朝鮮海峡側の浅芽湾内にあった日本海軍の小型艦艇を通すために掘られた。日露戦争を想定して掘られたと考えられるが、詳細な資料はない。第三艦隊の水雷艇隊が対馬沖の日本海海戦に臨むため、第三艦隊の水雷艇隊がここを通過したという。

開通と同時に一般の船の通行も許可され、地元経済に大きな影響を与えた。国際海峡に指定されていて、韓国からの漁船などが多く通過していたが、魚の輸送ルートの変化によって韓国船の通過は一時程ではないという。

運河は長さ300メートル、幅25メートル、水深3メートルで掘られた。今は幅40メートル、水深4.5メートルに改修されている。このときに橋が架けられたが、現在の橋は第3代目である。

橋の上からの眺め(日本海方面) 左橋の上からの眺め(浅芽湾方面) 位置
 
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