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岡益石堂
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石堂:巖室の中にエンタシスの柱が立つ |
鳥取駅から車で15分
ほど、国府町の岡益にある
石堂である。山陰地方でもっとも大きな石造建築物であるが、何のためのものかよく分からない。度重なる地震によって崩壊していて、原形も判らない。現在は御陵参考地となっているが、この石堂の後方が岡益廃寺跡で、仏教建築と関係するだろうといわれている。
中央にある石柱はエンタシスで作られ、上部に忍冬唐草模様が
彫られていて、朝鮮半島との関係が伺わせられるものである。また設計プランも高
句麗の
寸法によっているともいわれる。
国府町は因幡の国の国府があったところで、このほかにも古代に関する遺跡が多い。万葉集の最後もこの近くである。鳥取県全体に朝鮮半島との関係を伺わせら
れる遺跡が多い。大山の麓の上淀廃寺もその一つされるが、その麓には高麗山(孝霊山)という小さな山があり、朝鮮半島からの国引き伝説が残っていたりする。