クラウンビール(1999年消滅)

ソウルから鉄道で漢江を渡ると永登浦(영동포:ヨンドンポ)である。植民 地時代の後期に永登浦付近から仁川(인천:インチョン)にかけて多くの工場が集まり、京仁工業地帯を構成している。クラウンビールは日本時代の「朝鮮麦 酒」工場であった。創業時はと「大日本麦酒」であったが後に社名を変更した。建物は1934年竣工。

日本から朝鮮に移入するよりもコストがかからず、大陸にも進出したいと言うことで朝鮮 に工場が造られた。永登浦は漢江(한강:ハンガ ン)に近く、水運に優れているし、何よりも原料となる水が豊富だった。「麒麟麦酒」の工場もこのそばに建てられた。のちの「OBビール」である。
タンク 小麦とホップ
(当時のまま)
付近の日本人街

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