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述亭里東三層石塔

昌寧邑内の述亭里(술정리:スルチョンニ)にある(里は町名にあたる)。「述亭里東三層石塔」という名前は、同じ里内にもう1つ三層石塔があるからで、どちらも寺の名前がわからないために、それぞれ地名に「東」「西」をつけた。両者は約2キロ離れている。

昌寧は新羅の交通の要所で、そのために新羅の仏教文化が花開き、寺跡も多い。「第2の慶州」という人もいるくらいである。新羅の三層石塔は8世紀に入り形が完成するが、この石塔もほぼそのころの様式である。慶州仏国寺(불국사:プルグックサ)の三層石塔同様、屋根の裏側の段数が5枚、直線を基本とする。高さは5.7m。1965年に塔を修理したときに、3層目から青銅製の舎利容器が発見された。

述亭里西石塔も新羅時代の作品であるが、石塔を造る手法などから見て、東三層石塔よりも若干時期が遅いものと考えられている。

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