雲舟寺(운주사:ウンジュサ)

雲舟寺は全羅南道和順郡(화순:ファスン)にある。10世紀末頃創建された寺だが、境内に石塔30基、石仏213基が散在している。塔はどれも典型的な韓国の石塔との形からはほど遠く、細長かったり、円形、円盤形など特異な形をしたものが多い。中には「X」「◇」「V」などの模様が彫られたもの百ある。。仏像も平面的で土俗的な顔、石柱的形態、手や足のバランスがとれていないなど特徴がある。大きさも数十センチから数メートルにいたるもんもある。中には作りかけで起こさずに終わった臥仏もある。いずれも12世紀から13世紀にかけて一挙に作られたと考えられる。

伝説によれば道(도선:トソン)が朝鮮の地形を船にたとえて、船が安定するために船腹に重さがかかるように千仏千塔を作ったとか、山がちの慶尚道に対して、山が少ない全羅道のバランスでは船が傾くので、日本に精気がにげてしまうが、それを防ぐ為だなどと言われる。

 
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