崇政殿(スンジョンジョン:숭정전)

慶熈宮の正殿である。ここで3人の王が即位した。本来の崇政殿は日本時代に曹谿寺に売られ、さらに現在は東国大学校(トングクテハッキョ:동국대학교)の正覚院(チョンガグォン:정각원)として使われている。東国大学は仏教系の大学で、儒教式の王宮の建物が、そのままの状態で仏教式に飾り付けがされている。
 
慶熈宮復元のときに解体移転の可能性も検討されたが、建物の状態がよくなかったので、移転ではなく復元することとした。ところどころ以前王宮がここにあった当時の石材を使用している様子がわかる。たとえば、入り口の崇政門の石段は一番下の部分だけ当時のものを使っている。
 
興化門から歩いてくると、一度土地が低くなって、そこに門がそびえているように見えるが、実際は日本時代に土を大量に盛った結果そのようになってしまったのである。

入り口(最下段が本来の石) 玉座 天井

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