西田庭園・兼六園
西田庭園キリシタン灯籠

西田庭園は兼六園直下にある。ここは脇田直賢、すなわち朝鮮から来た金如鉄の屋敷であった。金如鉄は前田利長の小姓として重用され、藩士脇田家の養子となって、家督を継いだ。庭園は直賢から4代、100年かけて作ったもので、玉泉院という名前は、お松さまに預けられたときに養育された玉泉院(前田利長夫人、織田信長4女)に因む。

庭園の水は、殿からの許しで兼六園から直接引いている。また、庭にはキリシタン灯籠がある。

兼六園の瓢池の中には海石塔がある。由来には二つの説があり、前田利常が作らせたという説と、文禄慶長の役の時に加藤清正が持ち帰り、豊臣秀吉に献上したものが、前田利家に下賜されたという説がある。後者だとしたら、朝鮮には非常に珍しい形態の塔を持ち帰ったことになる。高麗後期から朝鮮時代に作られたもの持ち帰って、それを基礎にして、手を加えて新たな塔に作り替えたようにも見える。

また、ことじ灯籠の対岸にある唐崎松は、琵琶湖の唐崎半島から種子を持ってきて育てたものである。




西田庭園入口 兼六園海石塔 ことじ灯籠と唐崎松

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