金剛寺(長野県穂高町)
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本堂の幀画(仏像の性格を表した絵) |
金剛寺は長野県穂高町にある韓国系の寺院で、太
古宗(テコジョン)の日本における総本山である。韓国の仏教界は曹渓宗(チョゲンジョン)と太古宗の2つに大きく分かれる。いずれにしても禅宗系である
が、太古宗の僧侶は妻帯を認められて
いる。
別荘地の中に作られていて、寺はこぢんまりとしているが、韓国の寺の形式にならっている。僧侶も韓国から来ている。本堂に入れば仏像の後ろに仏像の性格を
表した絵が掛かっていたりする。ただし、一部日本的な仏像の配置も見られる。
庭には韓国慶州(キョ
ンジュ)の仏国
寺(プルグクサ)の鐘を模した梵鐘がかかっている。これも韓国式である。穂高一帯は第2次世界大戦中に開拓されたところで、その際に多くの
朝鮮人が使われ亡
くなった。それを供養するために作られたと銘に書かれていた。