金尺里古墳群(금척리:クムチョンニ)

慶州(キョンジュ:경주)から大邱(テグ;대구)方面へ10キロほど行った乾川(건천:コンチョン)にある。大小約50基の古墳がある。1951年に2基発掘されたが、慶州市内の古墳と同じく積石木槨墓である。これだけ1か所に集まっているのも珍しい。

金尺里というのは伝説による。昔、新羅に金の物差しを王に差し上げた者がいた。死んだ人もこの物差しで探ると生き返り、病も貞に治るという。王は国宝にして大切にしたが、噂が唐に伝わり、これを唐に贈るように命ぜられた。それを拒んだ王は、土饅頭を沢山つくりそのどこかに埋めてしまった。唐はそれを掘り返す気力がなかったという。その伝説が出来ても不思議でないと思うくらい、累々と古墳があるのだ。

桃岱里磨崖仏     目次    HOME    断足山磨崖石仏