城子山山城(延吉)
南東側 北門付近(手前の尾根筋が城壁)

城子山山城は延辺で重要な位置を占める山城。延吉から10キロで、延吉市と龍井市の境にある。ほぼ円形の形をした山で、中央が擂り鉢状に窪んでいる。それを囲む尾根筋に城壁が通るが、全体として4つの峰と2つの谷を取り込んでいる。城の南、東、北側は布爾哈通(フルハトン)河が取り巻き、南東側で海蘭江(ヘランガン)が合流していて、河が堀の役割をしているとともに、交通の拠点であったことが分かる。

この地域は高句麗の東端にあたる。城からは高句麗の遺物も発見されているが、多くは渤海から金、東夏国にかけてのものである。


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