呉姑城山城
城門あと (下の石が高句麗のもの)

呉姑城山城は遼東半島の黄海側にある山城で、普蘭店市星台鎮郭屯にある。魏覇山城ともよぶ(寺の山号は魏覇山を使っていた)。高句麗時代の城の名前は不明である。現在は城址を利用して清泉寺という禅寺が建っている。城壁がよく残っていて、青色花崗岩を長方形に加工して積んでいる。長方形に整形するときに中央部をふくらませて削るのが高句麗山城の特徴である。

清泉寺の山門は城門あとを利用しているが、高句麗の城は日本の城でいう枡形を作ることが特徴である。それを甕城と呼んでいるが、攻めてくる敵をここで討つことが出来る。そこに山門が作られたため、階段を上っていくと両方から城壁が迫ってくる。一番奥まったところが門である。城内には点将台や飲馬池(馬に水を飲ませる池)などがあるが、清泉寺の改修にともなって破壊されたものも多いようだ。

清泉寺 城壁 清泉寺本堂

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