2月15日 第26回
自己紹介

1.自己紹介の試験


  ・韓国人(在日 父=在日2世、母=ニューカマー)の前で自己紹介。生徒には日本語、英語も出来る人とだけ伝える。
  ・自己紹介中は日本語、英語は使用禁止。ジェスチャー、絵を描くなどは可能。
  ・自己紹介する前に、事前に準備してきたペーパーを提出。暗記で行う
    (詰まった場合は、こちらからヒントを出すなり援助する)

 (事前打ち合わせ)
  ・ゲストには、生徒の言ったことが分かったら、日本語で「こういう事ですね」と復唱してもらう。
   聞き取った通りでよい。「弓道」と言ったつもりが「剣道」に聞こえたり、どちらか分からなかった場合には、
   聞こえた通り復唱する。「分からない」ときは正直に「分からない」と言ってよい。

  ・自己紹介が終わった後に、ゲストから生徒に質問をしてもらう。
   題目は前回すでに生徒に呈示してあるが、以下の物から1つを聞く。

     1 오늘 아침 무엇을 먹었어요?
     2 생일은 언제예요?
     3 집은 어디예요?
     4 지금 몃시예요?
     5 좋아하는 한국 음식은 뭐예요?
     6 좋아하는 가수는 누구예요?
 ・複合して聞かれた生徒もいた。

2.ゲストへの質問

  好きな歌手は誰ですか?
  出身は?→韓国慶尚南道(注意:先祖の出身地を言っている)など

3.ゲストの話

・自分はどういう人でしょう?
  1 韓国生まれで日本に早い内に来た(兵役義務あり)
  2 日本生まれ(兵役義務免除)
  3 韓国から日本に勉強に来て長くたった
 多くの生徒は2を除外して考えていた(「出身」が韓国であると説明したため)。

・自分が在日として強く意識したとき
  1 病院に行ったとき
  2 高校の文化祭のとき、他の在日との関係
  3 「世界青年の船」(内閣府)に応募したとき(国籍条項があった)
  4 今日…歯医者で韓国からの留学生に間違えられた。

・自分のスタンスを話す。
  日本人でもないし、韓国人とも違う存在。
  一時日本音で名前を呼んでもらったこともあるが、どうもしっくり来ない。

  自分自身のルーツと立場を前向きに捉えられるようになってきたことで、
  自分の名前を本名で名乗ることに抵抗感を感じなくなり、
   自分も韓国語を学ぶ意味が明確になった。

  母国語を学ぶ  ことそれ自体が民族の誇りを支えてくれると共に、
  その母国語で在日としての  ありのままを(本国の人々にも)伝えていきたいと思う。  

  転じて、言葉を学ぶこと、「表現」することの意味や形をぜひ
  各々一度考えてみて欲しい、とのメッセージを送る。

  授業終了後、30分ほど部屋を開けておいて、生徒と会話してもらった。

  ※次回は学年末考査前日のため、映画を見ることとする。

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