1.합니다体の確認。
・用言が母音で終わる場合、
辞書形から다をとってㅂ니다をつける。 마시다→마시ㅂ니다=마십니다
辞書を引くためには갑니다からㅂ니다をとって、다をつければよい。
・用言が子音で終わる場合。
辞書形から다をとって、습니다をつける。 먹다→먹+습니다=먹습니다
辞書を引くためには、用言から습니다をとって、다をつければよい。
※ 決して、ㅂ니다−ㅂ니=다とか、습니다−습니=다と考えないこと。
합니다体の場合、辞書で原形を探し出すことは比較的容易。
2.韓国のDVDを見る
ニュースを見る→主に합니다体で話している。堅い感じ。
※日本で言えば、NHK的「〜でございます」の雰囲気。
ドラマを見る→어디까지 가요? 서울예요?→最後に요がついている。
※普通に話をするときは、요で終わらせることが多い。この形は합니다体ほど機械的には作れない。
3.해요体の作り方(1) 다の前が子音で終わる用言の場合
ます黒板に以下の単語を書く。
알다 | 먹다
괜찮다 | 있다
| 없다
합니다体なら、全部습니다をつければよい、
辞書で意味を調べさせた後、해요体での発音をする。
※있다については、[이다]にならないのか質問が出た。
この場合は、ㅆが[ㄷ]なので[읻다]となる。濁るのは、前の子音が音が出る場合だけ。
ㅁ,ㄴ,ㅇ,ㄹのような場合だけ。
アラヨ | モゴヨ
ケンチャナヨ | イッソヨ
| オプソヨ
+아요と、+어요の2系統があることに気づかせる。
【説明】
다の前の母音によって、決まってくる。
ㅏ, ㅗ +아요
-------------------
ㅓ, ㅜ, ㅡ, ㅣ +어요
※ハングルの母音の「対抗関係」がわかる。「ㅡ」の対抗に「・」があった。「ㅣ」は両方の扱い
上を「陽母音」、下を「陰母音」という(一応紹介)。「ㅣ」は両方の扱い。
前の母音によって、次の母音が決まってくる現象を母音調和という(これも一応紹介)。
アジア系の言語に多く、トルコ語、モンゴル語、満州語、朝鮮語に見られる。日本語も奈良時代まではあったよう。
朝鮮語の場合は、頑なにある。
【練習】
찾다, 받다, 웃다, 열다, 벗다, 닫다, 좋다(해요体を作った後、意味を辞書で調べる。(辞書に第3語基が出ているため)
※発音をする際に、日本語式の「嘘よ、タダよ」にならないように。真ん中(ソ、ダ)を少し高めに発音。
4.해요体の作り方(2) 다の前が母音で終わる場合
가다 | 주다
오다 |
만나다 |
보다 |
この場合、가아요,오아요,주어요としたくなるが、実際は
가요 | 줘요
와요 |
만나요 |
봐요 | となる。
【理由】
韓国語は母音の連続を嫌うため、両方を縮めて、「合わせた」形になる。
だから、
ㅏ+아요=ㅏ요
ㅗ+아요=ㅘ요
ㅓ+아요=ㅓ요
ㅜ+어요=ㅝ요
ㅣ+어요=ㅕ요
ㅐ+어요=ㅐ요
ㅗ+어요=ㅙ요
(これは覚えるしかない)
【練習】
자다, 일어나다, 타다, 사다, 달리다, 가르치다, 기다리다, 다니다
この形から、辞書形にたどり着くのは至難の業である。反対に辞書形からこの形へたどり着くのは比較的容易。
5.해요体の作り方(3) 하다の場合
하다→해요
日本語の「名詞+する=動詞」と同じく、「名詞+하다=動詞」になる。
例)축하(祝賀)+하다→축하해요(おめでとう)
감사(感謝)+하다→감사해요(ありがとう)
사랑(愛) +하다→사랑해요(愛しています)
この他にも変格活用があるが、それはそのつど「さらり」と説明することにする。
この形が理解できると、過去形の説明が5分、パンマルの説明が30秒で終わる。
…説明して頭で分かることと、運用できることは違うので注意すること。