第15回 10月12日
해요体を作る

1.합니다体の確認。
 ・用言が母音で終わる場合、
   辞書形から다をとってㅂ니다をつける。 마시다→마시ㅂ니다=마십니다
   辞書を引くためには갑니다からㅂ니다をとって、다をつければよい。

 ・用言が子音で終わる場合。
   辞書形から다をとって、습니다をつける。 먹다→먹+습니다=먹습니다
   辞書を引くためには、用言から습니다をとって、다をつければよい。
    ※ 決して、ㅂ니다−ㅂ니=다とか、습니다−습니=다と考えないこと。

   합니다体の場合、辞書で原形を探し出すことは比較的容易。

2.韓国のDVDを見る
  ニュースを見る→主に합니다体で話している。堅い感じ。
    ※日本で言えば、NHK的「〜でございます」の雰囲気。

  ドラマを見る→어디까지 가요? 서울예요?→最後に요がついている。
    ※普通に話をするときは、요で終わらせることが多い。この形は합니다体ほど機械的には作れない。

3.해요体の作り方(1) 다の前が子音で終わる用言の場合

  ます黒板に以下の単語を書く。
      알다   |  먹다
      괜찮다 |  있다
            |  없다

      합니다体なら、全部습니다をつければよい、
      辞書で意味を調べさせた後、해요体での発音をする。
      ※있다については、[이다]にならないのか質問が出た。
       この場合は、ㅆが[ㄷ]なので[읻다]となる。濁るのは、前の子音が音が出る場合だけ。
       ㅁ,ㄴ,ㅇ,ㄹのような場合だけ。

             アラヨ    |  モゴヨ
             ケンチャナヨ |  イッソヨ
                    |  オプソヨ

     +아요と、+어요の2系統があることに気づかせる。
【説明】
  다の前の母音によって、決まってくる。

          ㅏ, ㅗ         +아요
           -------------------
          ㅓ, ㅜ, ㅡ, ㅣ   +어요

        ※ハングルの母音の「対抗関係」がわかる。「ㅡ」の対抗に「・」があった。「ㅣ」は両方の扱い
   上を「陽母音」、下を「陰母音」という(一応紹介)。「ㅣ」は両方の扱い。    前の母音によって、次の母音が決まってくる現象を母音調和という(これも一応紹介)。
    アジア系の言語に多く、トルコ語、モンゴル語、満州語、朝鮮語に見られる。日本語も奈良時代まではあったよう。
    朝鮮語の場合は、頑なにある。

【練習】 찾다, 받다, 웃다, 열다, 벗다, 닫다, 좋다(해요体を作った後、意味を辞書で調べる。(辞書に第3語基が出ているため)
    ※発音をする際に、日本語式の「嘘よ、タダよ」にならないように。真ん中(ソ、ダ)を少し高めに発音。

4.해요体の作り方(2) 다の前が母音で終わる場合

         가다  |  주다
         오다  |
         만나다 |
         보다  |

 この場合、가아요,오아요,주어요としたくなるが、実際は
         가요  |  줘요
         와요  |
         만나요 |
         봐요  |    となる。

 【理由】
   韓国語は母音の連続を嫌うため、両方を縮めて、「合わせた」形になる。

  だから、
    ㅏ+아요=ㅏ요
    ㅗ+아요=ㅘ요

    ㅓ+아요=ㅓ요
    ㅜ+어요=ㅝ요
    ㅣ+어요=ㅕ요
    ㅐ+어요=ㅐ요
    ㅗ+어요=ㅙ요
  (これは覚えるしかない)

 【練習】
   자다, 일어나다, 타다, 사다, 달리다, 가르치다, 기다리다, 다니다
    この形から、辞書形にたどり着くのは至難の業である。反対に辞書形からこの形へたどり着くのは比較的容易。

5.해요体の作り方(3) 하다の場合
         하다→해요

   日本語の「名詞+する=動詞」と同じく、「名詞+하다=動詞」になる。
     例)축하(祝賀)+하다→축하해요(おめでとう)
       감사(感謝)+하다→감사해요(ありがとう)
       사랑(愛) +하다→사랑해요(愛しています)

  この他にも変格活用があるが、それはそのつど「さらり」と説明することにする。

  この形が理解できると、過去形の説明が5分、パンマルの説明が30秒で終わる。
    …説明して頭で分かることと、運用できることは違うので注意すること。


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